カロッツェリア   

みなさんは「カロッツェリア」という言葉を知っていますか? そう、あのパイオニアのカーナビ…じゃなくて、イタリアで車のボディのデザイン・製造をするメーカーのことです。「ピニンファリーナ」や「ザガート」、「ベルトーネ」など、車に詳しくなくても、なんとなく名前を聞いた人もいるのでは?。
つまり、イタリアでは車のデザインを専門に請け負う会社があって。そこでは、世界をリードする車が次々と創り続けられています。カロッツェリアのデザイナーたちは馬車職人の伝統技術(馬車から自動車へと以降する時には、馬車職人が自動車のボディを作っていた)を受け継ぐ職人であり、最新技術をもったエンジニアでもあるのです。ただ単にデザインをするのではなく、車作りの伝統と技術をふまえて、さらにそこに新しいエッセンスを加えることで、本当にいいものを作る、これがイタリアのデザインの元となっているのではないでしょうか。
しかし、今年に入って、超有名なカロッツェリアが経営難に陥っているというニュースが立て続けにありました。その中で、破産手続きを進めているというベルトーネというカロッツエリアは、イタルデザインの創設者であるジウジアーロなど、いまやイタリアの大御所デザイナーたちを輩出したカロッツェリアで、なんだかとてもさみしい気分です。やはり、自動車社会を取り巻く時代の流れには逆らえないのでしょうか。

さて、カロッツエリアが最も活躍した、敗戦後の混乱期から経済復興を歩む過程で、イタリアではデザインというものが非常に重視されました。それを象徴するのに「コンパッソドーロ」があります。日本で言うグッドデザイン賞にあたるものでしょうか。「コンパッソドーロ」とは黄金のコンパスを意味しており、黄金比を作成するのにかかせないコンパスをモチーフにしているんですね。賞の名前もおしゃれ〜。では、次回は1959年にそのコンパッソドーロを受賞したFIAT500について書こうと思います。
[次回へつづく](D-ryo)
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by wordweb | 2008-06-07 14:17 | デザインな日々

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