チンクエチェント   

2007年7月、FIAT500(チンクエチェント)が誕生してちょうど50年目の年に新型のFIAT500が発表されました。そのデザインは旧型のイメージを活かしながら、斬新でかつキュートなものに仕上がっています。さて、その他の細かい情報はさておき、ここで取り上げたいのはその発表イベントについてです。そのイベントの模様は fiat500.com で見れますが、なんたってそのスケールのでかさにビックリ!車1台のためにここまでやるか!という盛り沢山の内容でした。
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FIAT500といえば、初代が登場したのが1957年。イタリアでは今だに旧500が現役で走っているというほどの国民的車です。日本ではルパン三世の愛車としてファンも多いはず。もちろん、その他にも世界中で愛され続けた名車とあって、今回の新型の発表は大変注目を浴びていました。しかし、このイベントの目的はそれだけではなく、FIAT500の発表と同時に、新たなFIATブランドを世界中にアピールするためのイベントだったと思うのです。そのために、FIATは新しいブランドを象徴するものとしてこのFIAT500を位置づけ、100年以上に及ぶFIATの歴史を再評価し、さらに新しいことへ挑戦するというブランド価値を創り出そうとしています。
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一方、日本の自動車市場というと、手詰まり状態が続き、販売店はどこも苦しい状況なのだとか。メーカーの方は、トヨタをはじめ海外では好調のようですが、最近はこの円高のあおりを受けてWパンチ。世界に誇る日本の車はどうなってしまうのでしょう。
日本は“モノ”づくりにおいては、世界でトップクラスですが、今やOEMなどでその高い技術の製品が、世界中でつくられるようになりつつあります。もはや技術や性能だけではなく、その“モノ”に“ブランド”としてさらなる付加価値をつけられるのかどうかを考えなくてはならないのです。売れるデザインをするではなく、“ブランド”としてのカタチを“デザイン”することが望まれているのではないでしょうか。
次回は「ブルーノ・ムナーリ生誕100周年展」をレポートします。まだまだイタリア続きます!(D-ryo)
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by wordweb | 2008-06-14 03:31 | デザインな日々

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