切手作りの職人「技芸官」   

「技芸官」という職業を知っていますか?「技芸官」とは切手を作る専門の人たちのこと。他にも国立印刷局の「工芸官」など、芸術に関わる国家公務員にだけ与えられた特別な名称だったのです。そして、その名にふさわしく、切手を作る仕事というのは大変高度な技術を擁します。
まず、切手は有価証券なので、たかがデザインと言っても外部に諮問委員会が設置されたり、各方面からの意見をちゃんと反映させてデザインを行います。そして、切手のほとんどはグラビア印刷であること。つまり凹版印刷ですね。版に深浅をつくり、そのくぼみのインクの量の違いによって濃淡を表現するため、濃度域が広くて発色が強く、深みのある印刷ができるのが特徴です。しかも、250線〜600線の高精細印刷で刷られます。そして、切手をシートで買った人なら見たことがあると思いますが、シートの端っこにある小さな色丸。それを見ると、切手はほとんど4〜6色の特色で印刷されているのです。(写真は8色のスカシ入り!)
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そして、その使用する色や分解する版を「技芸官」の経験と勘で決めているのだそうです。版下とインクの色の調整で、オフセットでも、写真でもない色を表現しているのです。ちなみに、現在でも凹版を手彫りで作っている切手もあるそうです、切手はデザインというより芸術品に近いような印象を受けます。
実はこの「技芸官」にずーっと憧れていたのですが最近は民営化になったせいか、「切手デザイナー」と呼ぶようになったそうです。最近の切手を見てると「技芸官」の時の重厚感があるものから、なんだかやわんわりとなってしまった気がする切手を見て少し残念です。また、昨年末にはJAGDAが主催して「POST切手展」という企画展が行われました。切手の新たな試みとしてのデザイン展です。残念ながら実際には見ていません。東京だけなのか、関西でやるような情報がないので、どなたか情報があれば教えてください![次回も切手?](D-ryo)
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by wordweb | 2008-07-26 01:22 | デザインな日々

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