根性論   

 オリンピックでは女子の活躍が目立った。特に女子ソフトボールは上野投手の驚異的な頑張りで金メダルを獲り、日本中の賞賛を浴びたが、腕も折れよとばかりに力投する上野投手の姿を見て、日本シリーズに連投してチームの優勝に貢献した稲尾投手(西鉄ライオンズ)や杉浦投手(南海ホークス)、権藤投手(中日ドラゴンズ)など往年の名投手を思い起こした。ただし、それらの投手は晩年に肩や肘を壊し、選手生命は決して長くなかった。
 上野投手もそうならなければよいがと思う。金メダルにケチをつけるつもりも、上野投手の奮闘を否定するつもりもないが、監督が前日のダブルヘッダーと決勝戦のあわせて500球以上を投げさせたのには、少々違和感を抱いた。いくら金メダルのためとはいえ、そこまで個人に犠牲を強いるのはいかがなものか。もちろん、上野投手は斎藤監督の打診に「行かせてください」とOKしたのだろうが、「エースと心中」という言葉には、滅私奉公という根性論が見え隠れする。上野投手に故障がないことを祈るのみである。
[PR]

by wordweb | 2008-08-26 11:23 | 頑固一筆

<< チマチマ野球からの脱却 切手は楽しい >>