事故米の流通   

 三笠フーズが転売して大儲けをした事故米詐欺事件は、さらに拡大しようとしている。ういろうで有名な名古屋の青柳総本家の和菓子に事故米が使われていたことが判明した一方で、奈良の転売業者の店主が自殺して亡くなった。
 食品の産地偽装、食品偽装が次々に明るみに出て、商品としてのモラルハザードを問われる事件が相次いでいたが、それらはうなぎや牛肉、鶏肉など、副食レベルであったのに対し、今回は日本人の主食である米が偽装されていたことになる。カネが儲かりさえすれば、何をやってもよい。自分さえトクをすれば、他人がどうなろうと知ったことじゃないという風潮が蔓延し、人間の口に入り、最も安全を重視すべき食べ物にまで及んでいる現状に愕然とせざるを得ない。
 中国で粉ミルクにメラミンが混ぜられ、それを飲んだ3人の乳幼児が死亡、6千人以上が治療を受けたというニュースが報じられたが、日本も同じようなものである。監督すべき農水省も業者ともたれあっているから、内部告発が1年以上も前にあったにもかかわらず、形だけの検査で済ませていたのだろう。官僚のモラルも地に堕ちたものだ。本格的な政権交代が行われないまま、だらだらと自民党支配を甘んじて受け入れてきたツケがここにきて一挙に噴き出してきた気がする。
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by wordweb | 2008-09-18 10:03 | 頑固一筆

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