案の定   

 昨日、福田マジックの話を書いたが、案の定と言うか、共同通信社の緊急電話調査の結果によれば、支持する政権の枠組みについての問いに対して、「自民党中心」が「民主党中心」を逆転し、衆議院比例での投票についても、自民党が民主党を上回った。見事にマジックがはまり、自民党の描いたシナリオどおりに今のところ運んでいる。
 見え透いたマジックならタネがすぐにバレて、観客(国民)はしらけてしまうだろうが、のび太首相は会見後マスコミなどの取材をいっさい拒否し、マジック効果を先延ばしするために、手の内をいっさい見せない戦術に出た。これもなかなか巧妙だ。
 マスコミに批判されても、蛙の面に何とやらで、知らぬ顔を決め込んでおけば、そのうち話題は総裁選へ移っていく。勝てば官軍。選挙で多数を取れば、郵政選挙と一緒で、あとは誰が何を言っても後の祭り。実に計算されつくした作戦だ。
 この戦略を立てた人物は、マスコミ操作に長けていると同時に、日本人の心理をよくよく熟知している策士に違いない。策士策に溺れる結果になるのかどうかは今後を見てみないとわからないが、うまくいくようであれば、日本の先行きは暗い。
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# by wordweb | 2008-09-04 11:12 | 頑固一筆

福田マジック   

 いずれ辞めるだろうと思っていたが、意外に早かった。福田首相の退陣劇が、である。
 もともと、福田首相には、自らの手で乾坤一擲の解散を打って出るほどの決断力も、気骨も、度胸もあるようには思えなかったが、この時期に退陣するとは想定外だった。しかし、民主党の党首選びのこの時期に辞任をぶつけてきたのは、ある意味、計算したうえでのことと考えると納得できる。
 マスコミでは、「安部前首相に続く二度の政権放り投げは、自民党にとって打撃だ」と論調しているが、あれは建前論。自民党議員がテレビに出て殊勝な顔でお詫びしているのも、いわば演出。考えるまでもなく、権力を握っているものは凡人が考える以上にしたたかで、唯々諾々とそれを手放すほどお人よしではあるまい。
 福田首相がずるずる居座って解散に追い込まれるのは、自民党には最悪のシナリオ。それよりは、いま退陣して華々しく総裁選をやり、マスコミに大々的に取り上げてもらえば、放り投げによる負のイメージ以上に、国民の関心は新総裁・新首相に移っていく。その熱が冷めないうちに解散して選挙に勝つと読んでの今回の辞任劇と見ると、やれ麻生だ、小池だ、石原だと騒いでいるマスコミの報道に、福田首相は「してやったり」とほくそ笑んでいるに違いない。
 民主党議員の引き抜きに続いての福田マジック。権力を維持するためなら、そうしたサプライズを含めてあらゆる手を打ってくるのが自民党であり、だからこそ戦後ずっと政権の座にありつづけたわけだ。見事にはまって自民党が選挙に勝利すれば、勲一等は福田首相ということになろう。怖い話だ。
 
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# by wordweb | 2008-09-03 16:42 | 頑固一筆

アフガンの土   

 ペシャワール会の伊藤和也さんが、活動先のアフガニスタンで殺されるという悲劇が起きた。ODAなどのひも付きの援助ではなく、伊藤さんらペシャワール会のメンバーは、貧しい地元民のために、井戸を掘り、潅漑を施し、農業を指導するなど、共に汗を流してきたにもかかわらず、である。
 以前、イラクで拉致され、政府の交渉などで釈放された日本人男女に対して、首相が音頭を取って、国民、マスコミによるバッシングの嵐が吹き荒れたが、今回はそうしたこともなく、比較的冷静な受け止め方だった。ペシャワール会の活動が、それだけ日本国内でも高く評価されているからであろう。また、アフガン人に対する感情的な非難が少ないのもホッとする。
 アフガンは、旧ソ連や米国(を中心とする多国籍軍)に翻弄され、何十年と断続的に戦争状態が続いている。落ち着いた暮らしなど望むべくもなく、経済は最悪。まずは戦争をやめて、荒廃した国土と人心の回復をはからないことには、アフガンの土となった伊藤さんの遺志も実現できないのではないか。日本政府にその努力をぜひ望みたいが、現状では所詮無理だろうな。
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# by wordweb | 2008-09-01 17:33 | 頑固一筆

自己チュウな議員たち   

 民主党の3人の参議院議員が離党し、無所属の議員2人と会派を作ったというニュースを見て、「何という節操のない連中だろう」と腹立たしい想いを抱いた。過去の歴史がそうであるように、大きな権力が倒れそうになったときには、何とか権力を維持しようとして、さまざまな権謀術策を繰り出すのが常である。
 今回の離党騒動も、昨年の参議院議員選挙で与野党逆転が起きたときから、自民党が民主党議員に対して寝返り工作を続けてきた結果だという。次期衆院選で政権交代がささやかれているこの時期に、まんまと自民党の攻略に乗ってしまうとは、「裏切り者」呼ばわりされても仕方ないであろう。ましてや渡辺秀央、大江康弘の両氏は昨年の選挙で比例代表で当選した議員。国民が「民主党」と記名して選ばれたのにもかかわらず、離党するというのであれば、投票した一人として、「議席を返せ」といいたくなる。裏でどういう利権が絡んでいるのかわからないが、のうのうと議員を続けるなど厚顔無恥もはなはだしい。
 もっとも、歴史が動こうとするときには、こういう卑劣な人物が出てきて、流れに棹差そうとするものだ。それによって、2大政党による政権交代という民主主義の当たり前の姿が遠のいたなら、与党や官僚の高笑いが聞こえてきそうである。現在の閉塞状況を打破するためにも、3議員の策動が無に帰さんことを祈るのみである。
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# by wordweb | 2008-08-29 18:43 | 頑固一筆

チマチマ野球からの脱却   

 昨日は女子ソフトボールについて書いたので、今日は星野ジャパンについて。
 敗因については、選手専攻のミス、監督の手腕や決断のなさ、仲良しコーチのふがいなさなどいろいろ巷間で取りざたされており、今さら言うこともないが、1つだけ付け加えるとしたら、日本の野球のチマチマしすぎていたことだ。
 日本人の監督は、投手を中心にした「守りの野球」が好きで、「5点取られたら、6点取り返してに勝てばいいじゃないか」という発想はしない。投手力は計算できるが、打線はみずもの。確実に1点ずつを取って、守り切る野球を優先する。だから、1アウトでも1塁にランナーが出たら、バンドをしてセカンドへ送る。わざわざアウトを1つ提供してでも、である。まるで少年野球、高校野球の延長。こんなチマチマ野球では、パワーのある外国チームに勝てるわけがないし、見ていても面白くない。プロならもっとダイナミックな野球をやってほしいものである。
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# by wordweb | 2008-08-27 20:02 | 頑固一筆

根性論   

 オリンピックでは女子の活躍が目立った。特に女子ソフトボールは上野投手の驚異的な頑張りで金メダルを獲り、日本中の賞賛を浴びたが、腕も折れよとばかりに力投する上野投手の姿を見て、日本シリーズに連投してチームの優勝に貢献した稲尾投手(西鉄ライオンズ)や杉浦投手(南海ホークス)、権藤投手(中日ドラゴンズ)など往年の名投手を思い起こした。ただし、それらの投手は晩年に肩や肘を壊し、選手生命は決して長くなかった。
 上野投手もそうならなければよいがと思う。金メダルにケチをつけるつもりも、上野投手の奮闘を否定するつもりもないが、監督が前日のダブルヘッダーと決勝戦のあわせて500球以上を投げさせたのには、少々違和感を抱いた。いくら金メダルのためとはいえ、そこまで個人に犠牲を強いるのはいかがなものか。もちろん、上野投手は斎藤監督の打診に「行かせてください」とOKしたのだろうが、「エースと心中」という言葉には、滅私奉公という根性論が見え隠れする。上野投手に故障がないことを祈るのみである。
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# by wordweb | 2008-08-26 11:23 | 頑固一筆

切手は楽しい   

c0147705_222237.jpgシリーズの最後を飾るのは、過去、私自身で考えた切手のデザインを紹介します。切手の事を書いているうちに、「おっ、そう言えば自分でも作ってたなぁ」と、すっかり忘れ去っていたことを思い出し、恥ずかしながら掲載させていただきます。
まず、最初に紹介するのがこのモノクロの切手です。以前、会社に飾ってあった(勝手に自分で貼った)こともあったので、見たことある人も…。前回ご紹介したように、切手はほとんどが多色刷りです。なら、一色の切手があってもいいんちゃうんと思いついたのがきっかけでした。モノクロ→拓本→元になる彫った跡→「ゆきのあさ にのじにのじの げたのあと」ということ(?)で、「げたく」なるものを考案したわけです。平成14年、まだ20代でしたねぇ。


c0147705_2224421.jpg続いて、今度は平成17年、日本郵政公社からの切手コンクールに応募した(と思いますが…)作品です。「世界の国々との交流・親善」を掲げ、テーマは、「なかよし」。「発行される切手が今後の国際交流・親善の一助となるような作品を募集」ということでした。
モチーフに使ったのは、アブラムシとアリとてんとうむしです。皆さん理科で習ったでしょう。(忘れた人は(も)さんに聞いてください)この作品で言いたかったことは、結局、国際関係って、蜜を吸って、外敵から守ってもらって…というこの3つの昆虫のような関係での「なかよし」なんじゃないの?ということです。
当選した作品は見事にありがちな「なかよし」が描かれていたように思います。ということは当然こんなひねくれた作品が通る訳もなく…まぁ、性格がひねくれているので、こういう的外れな作品をよく作ってしまいます。

こんな個人的な作品を載せてしまってすいません。でも、切手というのは有価証券でありながら、とても魅力的な媒体だと思います。切手を作る作り手と、それを貼って手紙を送る人と、それを受け取る人。この三者のメッセージが重なったときに、すばらしいコミュニケーションが生まれる気がします。切手のデザインがこれからどのように変化していくのかはわかりませんが、じっくり切手を見たり、考えたりするのも楽しいかもしれませんよ。(D-ryo)
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# by wordweb | 2008-08-09 02:17 | デザインな日々

Googleマップストリートビューが日本でも!   

地図の検索が便利なGoogleマップには、道路上の風景を360°のパノラマで表示できる「ストリートビュー」という機能があり、アメリカではすでに実施されていました。そのストリートビューがとうとう日本にも上陸、東京や大阪はもちろん、京都でも市街地のほとんどで利用可能になっています。
c0147705_12254778.jpg

ワードの京都オフィスはこちら。東京オフィスはこちらです。
写真をマウスでつかんでうごかせば、風景をあらゆる角度でみることができます。もちろん地図と同じようにズームもできます。
(リンクだけでなく、ストリートビュー画像もそのままブログに貼り付けることができるのですが、エキサイトブログは対応していないようです)

打ち合わせの集合場所などをストリートビューで表示して、そのリンクをメンバーにメールで伝えておけば、迷うことも少なくなるかもしれませんね。
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# by wordweb | 2008-08-05 12:16 | 骨屋町IT新聞

切手作りの職人「技芸官」   

「技芸官」という職業を知っていますか?「技芸官」とは切手を作る専門の人たちのこと。他にも国立印刷局の「工芸官」など、芸術に関わる国家公務員にだけ与えられた特別な名称だったのです。そして、その名にふさわしく、切手を作る仕事というのは大変高度な技術を擁します。
まず、切手は有価証券なので、たかがデザインと言っても外部に諮問委員会が設置されたり、各方面からの意見をちゃんと反映させてデザインを行います。そして、切手のほとんどはグラビア印刷であること。つまり凹版印刷ですね。版に深浅をつくり、そのくぼみのインクの量の違いによって濃淡を表現するため、濃度域が広くて発色が強く、深みのある印刷ができるのが特徴です。しかも、250線〜600線の高精細印刷で刷られます。そして、切手をシートで買った人なら見たことがあると思いますが、シートの端っこにある小さな色丸。それを見ると、切手はほとんど4〜6色の特色で印刷されているのです。(写真は8色のスカシ入り!)
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そして、その使用する色や分解する版を「技芸官」の経験と勘で決めているのだそうです。版下とインクの色の調整で、オフセットでも、写真でもない色を表現しているのです。ちなみに、現在でも凹版を手彫りで作っている切手もあるそうです、切手はデザインというより芸術品に近いような印象を受けます。
実はこの「技芸官」にずーっと憧れていたのですが最近は民営化になったせいか、「切手デザイナー」と呼ぶようになったそうです。最近の切手を見てると「技芸官」の時の重厚感があるものから、なんだかやわんわりとなってしまった気がする切手を見て少し残念です。また、昨年末にはJAGDAが主催して「POST切手展」という企画展が行われました。切手の新たな試みとしてのデザイン展です。残念ながら実際には見ていません。東京だけなのか、関西でやるような情報がないので、どなたか情報があれば教えてください![次回も切手?](D-ryo)
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# by wordweb | 2008-07-26 01:22 | デザインな日々

切手(1)   

先日、嫁が友達からおもしろい切手をもらってきました。
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古い切手なのですが、どれも記念切手ばかり。私は切手コレクターでもなければマニアでもないので、詳しくありませんがかなり珍しそうです。日本郵政公社になって、オリジナル切手がつくれたり、いろいろ切手も変わってきているようですが、最近の切手の中には微妙…なものもあったりして、昔の切手を見るといいなぁとしみじみ思ってしまいます。
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特にこの右上にある切手(1966)。なんとコピーは「がん征圧」。ストレートでいいですねー。当時のがん治療に対する意気込みを感じます。そして左下のは「第3回アジア競技大会記念」(1958)とあります。競技場がダイナミックに表現されていますね。ちょっと調べてみると…「1952年(昭27)7月、第3回アジア競技大会東京開催の決定を受け、「明治神宮外苑競技場」を母体として、国立競技場の建設が始まった」とあります。これは完成して間もない国立競技場なんですね。東京オリンピックより前にできていたとは、いやー奥が深い。昔の切手1枚からいろんなことを学べるんだなぁと感心してしまいました。
次回は切手のデザインについて探ってみようかなと思います。[次回へつづく](D-ryo)
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# by wordweb | 2008-07-19 00:54 | デザインな日々